コエ・タロ(アアルト夏の家)に行きました

アアルト夏の家、コエ・タロ

1996年の冬にフィンランドに訪れ、夏であれば見学可能だということを現地で知ったのがアアルトのサマーハウス(夏の家)である実験住宅、コエ・タロ。

当時から思っていた「見に行きたい!」という気持ちを持ってここにたどり着きました。
ここは、セイナッツァロのタウンホールの設計中にアアルトが見つけたと言われる土地で、タウンホールからバスで10分ほどの小さな湖上の島です。

(セイナッツァロはユヴァスキュラの郊外)

湖を船で行き来していたサマーハウス

アアルトがこの家にいた当時は船で行き来していたそうで、船のための小屋があります。
この船で行き来していたようです。

アアルト夏の家の船小屋

フィンランドの湖を行き来する小舟

アアルト建築旅で出会ったギリシャの建築学生

アアルト建築旅で出会ったギリシャの建築学生

スタート地点に戻りますが、こんな森の中にコエタロはあります。
ギリシャの建築学生さんたちと出会いました。(写真撮らせて、とお願いしました。)

私も学生時代にアアルトの建築を巡って旅をしたので、なんとなくその頃の気持ちに戻ります。
彼女たちとは、翌日、ユヴァスキュラの街で再会しました。

フィンランドの湖畔、森の中のサウナ

フィンランド湖畔、森の中のサウナ

船の小屋から少し歩くとサウナが。
本当に森の中にサウナがあります。伝統的なログハウスです。

母屋とはだいぶ離れていました。

アアルトがいろんな実験を試みた夏の家

岩盤を基礎にした実験住宅

コエタロは実験住宅という意味のフィンランド語。
アアルトはこの建物で様々な建築的実験を試みたと言われています。

ひとつがこの基礎。

フィンランドは固い岩盤が多く、土を掘ると大きな岩がたくさんでてくるそうです。
(現にそのような景色を旅の間に見ました)

その岩盤の上に、岩を基礎として丸太の加工を組むという、日本の住宅のような基礎の無い住宅なのです。
日本人の感覚からするとひやひやします(笑)

様々なレンガを配置した外壁のコエ・タロ

様々なレンガを外壁にしたコエ・タロ

コエタロの一番の特徴がこの煉瓦の配置。
いろんな種類の煉瓦を配置することもひとつの実験だと言われています。

他の建築で使った残りの煉瓦を使用しているようで、要はローコスト住宅だったのですね。
言われてみれば、セイナッツァロのタウンホールにみられる「赤いレンガ」とセイナヨキのタウンホールに使われる「青のタイル」が混ざっています。

様々なサイズのレンガをデザインとしてうまく取り入れているところがさすがという感じがします。

自然の力強さを見せるデザイン

アアルト夏の家、コエ・タロを外から眺める

アアルトは植物や木々が生い茂る様子を、建築で強調するデザインをよく取り入れています。
蔦が壁や塀などの高い位置まで上がっていく様子は、アアルト自邸やマイレア邸でも見られました。

コエ・タロ、夏の家では建物を囲う塀に蔦が絡んでいます。
ただ建物を囲うのではなく、この森の中であっても、自然を活かして自然の力強さを見せるデザインにしています。

自然から守るコの字の形状のコエ・タロ、夏の家

アアルト夏の家、コエタロを離れて見た

コエ・タロ、夏の家といえばコの字に開いた部分から建物を見たアングルの写真(一番上で使用)が一番有名です。
森の中に突然現れ、かつ森の中でも安心できる広場があるような光景にとても感動しました。

自然と共存することで豊かな時間を過ごすことはできるけれども、自然の、森の猛威から守られていると感じるコの字の形状の外壁と塀。

本当に森の中に建っているのですよ。道らしい道もあまりないような場所なのです。

アアルト夏の家付近から見た湖

フィンランドの人たちは夏の間、森と湖で過ごす時間を大切にしていると言います。
今、この家で夏の間過ごしているファミリーも、湖で水遊びしたり夏の陽をあびる時間を楽しんでいるようでした。

次の記事では、コエ・タロ、夏の家の内部を紹介します。

実験住宅集合場所の看板コエ・タロ(アアルト夏の家)の見学予約、アクセス~フィンランド建築旅 アアルト夏の家、コエタロのダイニングアルヴァ・アアルトが過ごした夏の家、コエ・タロの室内

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